レクサス RX350試乗 注目技術 & グレード
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:小林 俊樹
写真で見る限り、RXはハリアーと非常に似通ったフォルムを持っていると感じるだろう。だが、それは写真等ではスケール感が伝わり辛いからこそ生じるもので、実車を前にすると存在感や高級感が大きく異なることをまずお伝えしたい。ウィンドーラインから上部は似通ったものだが、そのラインから下は大きく異なる。ハリアーに対し全幅を40mm広げたからこそデザインできた部分ともいえるが、ライン下側が膨らんだ形状をしており、これが重厚感を生み出し、優雅さや高級感を高めている。またコンビネーションランプの造形もRXの方が複雑かつ綺麗で、夜に見たときの存在感もRXの方が圧倒的に高い。
室内に目を移すと、ハリアーで好評の後席のゆったりと座れるリクライニング機構付の作りなどはそのまま継続採用。その上で全幅が広がったことにより、室内空間にゆとりが出ていたのが好印象。そして室内で注目すべきが運転席周り。センターパネルからセンターコンソールまで一体となる造りを取り入れ、ハリアーのように前席左右間の移動はできなくなった。だが、その造りにより包まれ感が向上して、落ち着いた雰囲気を漂わせている。
また、シフトレバーの横には、オーディオやエアコンなどを一括操作するコントローラーとして「リモートタッチ」が付いたのが特徴。視線移動等を少なくするべく画面を前方及び上方に配置したので、タッチパネル式では画面に手が届かないので止めてしまった。その代わりに、操作をリモートタッチで行うようにしたのだ。発想としては、BMWのiドライブを筆頭に最近増えてきたパソコンのマウス感覚で操作するコントローラー方式と同様だが、好評だったタッチパネル式を止めたことに驚かされたのだ。
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